巡りて巡る・・・!
一年間薬膳教室に参加し、中国四千年の歴史とまではいかないけれど、何となく日本食にはない摩訶不思議さを感じた次第です。元々サッパリ系の田舎料理が口に合う性分なので、中華料理を毎日食べたいなどとは思っていない人間なのです。それで、穀物菜食に意義を見つけたくてアレコレやって来たのですが、はっきり言って効果のほどは見られません。それもそのはず、幼少期には当たり前の如く穀物菜食もどきで育っているにも関らず虚弱体質なのです。春先になると色んな持病が噴出するし、性格も“~せねばならない病”と来ては虚弱にもなるはずです。薬膳の先生の開口一番「人間は雑食動物なんだからお肉も食べなきゃ目も回るよ!」のお言葉に、単純な私は「ごもっとも!」の一語しかありませんでした。勿論、穀物や野菜の力を見限ったわけではありません。お米と野菜は、今でも私にとっては一番に感謝を捧げる食材です。薬膳の中で知ったあらゆる食材の総てを受け容れられる人間にはなれそうにありませんが、せめて中国四千年の医食同源の思想を学べればと思った次第です。
そんな一年間の取っ掛かりを元に、今年は“中医学”とやらの講座に首を突っ込んでいます。何やら難しげな講座名にちょっと臆する所もあったのですが、先生が一年間お世話になった薬膳の先生なので勢いで参加することにしました。一日三時間の講義を月に三回受けるコースを二年間です。何分にも中国の医学なので、教科書の漢字には悩みますが、英語やドイツ語ではないので何とかなるでしょう。年相応以上に脳の機能が低下していることもハンディーで、前途洋洋ではなく、前途多難のほうがぴったりの挑戦です。
それでも、始まったばかりの段階ですが、西洋医学に最も欠けている分野を重視した医学のような感触がして興味津々の金曜日です。
目が悪いと眼科、鼻は耳鼻科、内臓は内科、怪我は外科・・・etcなどと言う西洋医学界の分類ではなく、体全体から見た病態の追求、人と自然界との関係の追求から治療に入る医学と言えます。応急にはそぐわないでしょうが、体に優しい医学だと思います。
そういえば誰かが言っていた言葉を思い出しました。「人間と自然界とを分けて考えるのは違う気がする。人間も動植物も鉱物もすべてが自然そのものなんだ。」 その大切な自然を破壊しているのが、唯一人間だけであるということも忘れてはならないでしょう。中医学の中から、巡りて巡る自然の法則を学べそうな気がしています。


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