« 決定権は? | Main | 幸運米のお味は・・・ »

November 02, 2008

安心安全米の行く末

 食育祭のフォーラムで凄いおばさんに出会いました。高巣須磨子さんです。20年前から「食」の大切さに気づき、生ごみ発酵堆肥と竹堆肥と微生物技術での家庭菜園を実践しながら尚且つ,次世代を担う若い農業主の支援に邁進されている70歳の方です。一見して普通のおばちゃんですが、秘めたるパワーは凄いものがあります。
 熊本県御船町の山間部で、一昨年より休耕田を借り、安心安全な米作りに挑戦し始めた42歳の若者の支援に奔走する毎日を送っています。山間部の小さな田んぼ70枚を機械や農薬に頼らず作ることは並大抵のことではありません。試行錯誤の末、飛びっきり安心安全で美味しいお米が収穫出来る様になっても、販売ルートの開拓までは手が回らないのが農家の悩みです。ネット販売等を難なく手がけることの出来る農家は極一部だと思います。ほとんどの米農家は農協を通しての流通がほとんどです。その流通自体に問題点の多いのも確かな現実です。都市近郊の農家なら、産直ルートなども普及している昨今なのでなんとかなるかも知れませんが、山間僻地の農家さんはそれもままならないそうです。手間ひまかけて収穫しても、農協ルートの米価ではとても採算は合いません。せっかく美味しいお米の栽培方法を見出し、汗水流して収穫しても収益が無くては継続出来ません。そんな若者が田んぼを続けるには、私たち消費者の正しい選択が必要なのです。高巣須磨子さんは必死にその事を訴え続けているのです。声を嗄らして、ガリ版刷りのわら半紙を配り、我が子を後押しする母親のように、若き米農家の支援に明け暮れているのです。
 自給率アップだの農業支援だの声高に叫ばれているこの頃であっても、個人でここまで真剣に農業支援をされている方に初めてお会いし、感動以上のものを頂きました。我が家ではここ数年来、一家総出で合鴨農法の米作りをされている農家から直接お米を分けていただいているのですが、高巣さんの熱意に押され、10キロの玄米を注文しました。どちらの農家さんにも生き残っていただきたいのです。安心安全で美味しいお米が、片田舎の情熱ある農家さんたちによって作られているにも関らず、霧のかかった流通ルートにのってやってくる正体不明のお米が口に入ってくる現状を、私たち消費者が打ち消す力を持たなければと思います。
 「食の誤り・食の乱れ」が社会の誤り、乱れを生み出しているのは確かです。
 明日、そのお米「幸運」が我が家に届きます。熊本県御船町の吉澤幸運さんが作ったお米なので、高巣さんが「幸運」と名づけたそうです。きっと幸運と共に私の胃袋を満足させて頂けるものと確信しています。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77515/42977333

Listed below are links to weblogs that reference 安心安全米の行く末:

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)